この眺望に惚れた。
[新居:マンション9階からの眺望]
購入したマンションのベランダ(9階)からの風景。
岡崎市を一望できる大パノラマだ。
画像とはすこし違う方向になるが、
近くは低い住宅が立ち並んでいる住宅エリアが広がる。
その先には高さのあるビルが立ち並ぶ商業地。夜はネオンがまぶしい。
さらにその奥には壮大とまでとは言えないが緑の山々が。
絶景とまではいかないが、バランスがすばらしい。
この景色を見ながらの朝のコーヒーなんてそれはもうたまらない。
と、マンション自慢はここまでにしておこう。
でも、このマンションでも変だと思うところが多少はあった。
最新マンションのトレンドだろうか。
各部屋に配置されているコンセントはマルチメディアコンセントという
電源、TV、電話、LAN用がそれぞれ配線されているという物だった。
特にLANが各部屋に配線されていることには購入するきっかけになったほどだ。
しかし、配線はされている、というのだが、コンセントにはLANの口だけ無い。。。
マンション販売員に聞くと、「その辺りは詳しくないのでよくわからない」という。
自分にとってそれは重要なことだったので、さらに追求すると翌日に回答をしてくれた。
「配線はされていますが、整端(コネクタ付け)はお客様側でしてください」という。
ふざけてる。。。
誰が整端なんてできるもんか。 (←実はできなくもないが)
マンション販売員は、「コミュファさん(光回線業者)にでも工事してもらってください」
というが、回線業者の本来の工事区分ではないはず。
コミュファに確認したら、やってもいいと言ってはくれた。
しかし、全部屋の整端工事で合計6万円かかると言われた。
そんなことなら、と他の作戦を考えた。
仕事でお付き合いのある配線工事業者さんでもっと安くやってもらえないかなぁと考えた。
「公私混同」になってはいけないので、相手側の都合を最優先かつ時間外を前提に。
で、お付き合いのあるとある業者にお見積もりをお願いしたところ、
「よろこんで。この日なら仕事で近くまで行くので帰りにどうですか?」
意外にもいい反応。
「ではお願いします♪」
そして先日、家までわざわざ来てくれてさっそく整端工事に取り掛かってくれた。
仕事でもそうだが手際よくやってくれた。約1時間で作業は終了。
冷たいお茶を出してもてなして雑談したあと、そのまま帰ろうとしたので、
「待ってください。工事費用いくらですか?」 と聞くと、
「いらないです。そんなつもりで来たんじゃないので」 と言う。
「それはダメです。こっちこそそんなつもりでお願いしたわけじゃないので。
それに部材費とかもあるので会社的にもマズいじゃないですか!」
「大丈夫です」
といって、どうしてもお金を受け取らない。
このままだと本当にマズいのでお金を渡すべく言い続け、
結局、帰りの車に乗り込むところで、
「じゃぁ、次に会った時に夜メシおごってください・・・」 と言い残し
帰っていってしまった。。。
直感的に俺は思った。。
「もしかしたら、これは恩返しなのかもしれない・・・。」
というのも、お願いした工事業者は自分の会社からは現在発注停止状態。
その発注停止状態になった理由は、俺が発注した案件でその業者が大ミスをしたからだ。
俺が入社した時から色々と工事をお願いをしてきた工事業者で思い入れがある。
自分の意向で大型工事への参入を持ちかけた。そしてその期待に応じるように
精力的な勝負金額によって受注に成功。
しかしその結果、工事の最中につまらないミスをしてしまった。
内容的に非常に痛いミスで、しばらくの間は自分も事後処理対応に追われた。
それでも、長い付き合いの中で質の高い工事を直接見てきているし、
このくらいで自分の中の信頼が揺らぐことはなかった。
「この程度のミスはどこの会社もしていること。今後もぜひお願いしたい」と言った。
それでも、自分の会社が下した判断は半永久的な発注停止だった・・・。
案件でのミスで迷惑をかけたこと、俺の信頼に応じられなかったこと、
もしかしたらそれを長い間悔やんでいたんじゃないのだろうか。
だからこういう形で恩を返したのでは、と思ってしまう。
そんなことを言うと、周りからは「うぬぼれ過ぎ」と言われるかもしれない。
でも、お金の受け取りを拒否した時のあの目からは、そういう何かを感じざるえない。
次の仕事で挽回したくても、発注停止によりその機会も失われてしまった。
「次に会った時に夜メシでもおごってください」と言った時の彼の目、
実際は発注停止によって名古屋からの撤退がちらつく中、
夜メシをおごる実現の可能性の低いことを感じさせられた。
その人は大阪人、
手先が器用で整端工事は上手なのに、不器用な人だったと思う。
仕事を通してでも、こういう血の通った付き合いができるんだなぁ。
「地球に生まれてヨカッターーーーーーー!」