2010年10月アーカイブ

人の造りしもの

世界中の仮想アニキ達が集うという「妹カフェ」というものが、
名古屋の大須にもあるという。
 
そんな情報を入手したのは、会社の後輩S君が
俺のもとにあるチラシを持ってきたからだった。
 
 S君:「Natasyaさん、こんなんありますよ」
 
そう言って差し出したのは、一枚のチラシ。
チラシはガンダムカフェの広告チラシだった。
 
 Natasya:「すまん。残念ながら俺はエヴァンゲリオンに興味はあっても、
        ガンダム自体にはまったく興味が無いんだ・・・」
 
そう返すと、さらにこう繋げてきた。
 
 S君:「いや、違いますよ。ここ見てください」
 
そう言って、S君が指差すところに目をやると、
地図らしき絵の中にこう書いてある。
 
 「妹カフェ」
 
 Natasya:「なんだそりゃ!?。そんなんあるのかよっ?」
 
 
俺の期待通りの食いつきを見てS君はニヤニヤしていた。
っていうか、こんにゃろう、いつの間に俺の趣向に詳しくなったんだよ・・・。
 
 
秋葉原のメイドカフェで、コーヒーに「このド変態!」と書いてもらってから早3ヶ月、、、
 
見ず知らずのメイドさんに「ド変態!」と言われた時に感じたグルーヴ感を
忘れられずにいた俺は、妹カフェと聞いて反応せずにはいられない体になっていた。
 
 
それからというものの、自分の中で
妹というシュチエーションに対しての妄想が止まらない・・・。
 
我々仮想アニキ達が真っ先に思い浮かぶシュチエーションといえば、
なんと言っても、あだち充の代表作「みゆき」だろう。
※言わずと知れず、あだち充とはあの「タッチ」の作者でもある。
 
二人の「みゆき」に翻弄されながら、結局は血のつながりのない「妹」と
結ばれてしまうという、シスコン萌え萌え漫画の金字塔というべき存在である。
 
そう、同世代の我々仮想アニキ達の中では、幼心に見たアニメ「みゆき」が
知らず知らずのうちに心のバイブルになっており、「みゆき」と聞くだけで萌えるように
シスコン魂を植えつけられているのだ!。
 
ちなみにNatasyaの直属の上司には、「みゆき」という妹がいる。だからと言って
上司に向かって「みゆきという妹がいるなんて最高ですね」なんてことは
口が裂けても言えないのだから、本当はわざわざここに書く必要もナイ!。

 
 
そんな背景もあって、
妹カフェのチラシ(実際はガンダムカフェのチラシ)を持ってきたS君と、
職場後輩のK君に対してこう言った。
 
 Natasya:「明日、妹カフェに行くから。」
 S君&K君:「ええ~~・・・」
 
 
翌日、嫌がるフリをしながらも本当は内心萌え萌えしている後輩3人を引き連れて、
大須にある妹カフェに向かった。
 
前に見せてもらったガンダムカフェのチラシを誰も持っていなかったので、
急遽S君の持っているiphone3Gで検索するが、ゴチャゴチャしている大須の街で
地図の場所を特定するのも難しい・・・。
 
 Natasya:「もう、通行人に聞こうぜ。妹カフェはどこですか?って」
 S君&K君:「いや、それはカンベンしてくださいョ・・・」
 
 
ちぇ。 
とまぁなんだかんだで、ようやくの思いで到着した妹カフェ。
 
扉を開くと、そこにいたのは、妹の適齢期を過ぎている二人の妹だった。。。
 
その時に、「妹」という定義の中には、年齢的な制限(18歳未満)と、
身長制限(155cm未満)の制限を加えるべきだと思った。
 
 妹:「お帰りなさい、お兄ちゃん♪」
 
うん、いい響きだ。
そんな妹にさっそく自己紹介。
 
 Natasya:「ちなみに俺の好きな妹シュチエーションは、
       『兄貴の入ったお風呂になんか絶対に入りたくない!』だから。」
 
そんな30歳過ぎのおっさんの意味不明なカミングアウトにも特別動じることもなく、
妹はサラリーマン4人を店内の席に案内してくれた。
 
店内には、その店で勤務する全員の「妹」の写真がかざってあったので、
拝見させていただいたが、Natasyaの考える定義する妹条件に一致するのは、
約1名だけであった。(ちなみにその娘は今日は出勤していない・・・)
 
ということを特別「妹たち」に告げることもなく、
お店の売りである「妹たち」が作ってくれる手料理を4人べつべつの物を注文した。
 
Natasyaは尋常でないお値段と思われるすぺしゃるオムライスを注文。
なぜならば、すぺしゃるオムライスは、「妹たち」が大きなお兄ちゃんの為に
ケチャップで素敵なメッセージを書いてくれるのだ♪。
とうぜん、メッセージについてはこちらから要望を出す。
 
 
で、出てきたオムライスはコレ↓。
 


ImoutoOmuretsu.jpg

[バカあにき!・・・でもスキ☆]
 
 
おお、いいじゃない!。80点!。
 
いいツンデレっぷりだ!。ポイント高いよ!。
本当の妹にこんなん書かれたら、おにいちゃん、困っちゃうなぁ~☆。


でも、他の3人の兄貴たちは、どうも料理にご不満の様子・・・。

 S君:「オムレツは別として、他の料理は飾り気の無く男の料理みたいだ・・・」
 K君:「この値段でこの品質はありえない・・・」
 
などなど、不満を垂れていた。
 
だから俺は言ってやった。
  
 Natasya:「料理が下手な妹なんてサイコーじゃないかよっ!」
       料理が下手なのに兄貴の為に何か作ろうとしてくれている。
       その妹のせつない気持ちをなぜ汲み取れない!」
 
 
どうやら、妹カフェを堪能できていたのは俺ひとりだったらしい。
 
 
そんな感じで楽しくわいわいと約60分。
仮想妹との楽しいひとときも制限時間いっぱいとのこと。
 
しかたないので大きな妹たちともお別れをして、
そこからは4人の大きな兄貴達が妹たちについて語る反省会。
 
どうやら、俺以外の兄貴たち3人は色々とご不満の様子・・・。
妹たちが可愛くないやら、妹たちが作った料理の味がどうやら、、、
 
 
まったく、この期におよんで妹の不満を言うなんてけしからんやつらだ。
 
兄としての自覚が足りないとしか言いようが無い!。

そういう妹の足りないところも含めて、大きな包容力で
妹をしっかりと見守ってやるのが兄としての勤めである。
 
よし。俺は今、本当の兄より兄らしいことを言った!。
 
 
 
家に帰ってから酔った勢いでその日の出来事を嫁ちゃんに話した。
うちの嫁ちゃんは非常に俺のことを理解してくれているので、
楽しそうにしゃべる俺に対して、ただ「うんうん」と聞いてくれていた。
  
 
そして翌日の夜。。。。 
その日の晩ごはんはドライカレーだった。
 
 
俺はそのドライカレーを見て驚愕した。
 
 

YomeOmuretsu.jpg

[バカ~?]
 
惣流・アスカ・ラングレー ばりの言い回しで、
しっかり旦那をののしってくれる理解のある嫁ちゃんであった。

規制よりも Ⅱ

とある日、
家に帰ると変なおっさんと嫁ちゃんが玄関の前で話しこんでいた。
 
「あれ、どうしたん?」 と聞くと、
「新聞をとってほしいって・・・」
 
嫁ちゃんはあきらかに困っている様子。
 
「で、なんでした?」 と聞くと、
「新聞を取ってもらえませんか。年末年始だけでもいいんで!」
「あー、うちは新聞取ってないんで。」
 
バタン。(玄関を閉める音)
 
 
年末年始だけ新聞を取る必要性ってなんだよ。
と思いながらあっさりと断った。
 
 
普段の情報収集はテレビとネットがメインになっている。
だから基本的には広く浅く情報をつかんでいるつもりだけど、
テレビは広く浅くだし、ネットだと内容の信憑性や偏りなどもある。
 
新聞は新聞社としての見解もちゃんと読むことができるし、
読みたいと思うことはあるんだけれど、平日は読む時間が無いんだよね。。。
だからコストパフォーマンス的に不要と判断している。
 
 
実際にそんな風に考える人は少なくないと思う。
 
新聞配達屋はこれから先の時代は採算性が合わなくなって
次第に無くなっていくだろうな。
 
 
なぜならば、ネットの発達により情報配信は電子媒体に移っているから。
 
 
 
自称デジタル機器マニアなので、その辺の事情も肌で感じている。
 
 
アメリカでは、Kindleという電子書籍リーダーという物がバカ売れした。
それを追うようにAppleがi-phoneやi-Padで電子辞書市場に攻勢をかけている。
そんな中で日本のメーカー、SHARPがガラパゴスという電子書籍リーダーを発売。
 
いよいよ日本もそういう時代が来るな、と感じた。
 
 
実際のところ、
日本ではマンガや一部書籍をケータイで読むスタイルが以前より浸透している。
ケータイがもっと進化して操作性や文字の閲覧性が高まれば、
ケータイそのものが電子書籍リーダーになっていくことも十分にありえる。
 
 
そんな中で、驚いたことがあった。
 
そのケータイでのマンガ配信月刊ランキングってのがあって、
ビックリしてしまったのが、とある月の月刊ランキング1位がなんと
「いけないルナ先生」だったのだ!。
 
「まさか、この年になってこのマンガに再会してしまうとは・・・」


runasen.jpg

[週刊少年マガジンの名作において、センターがなんとルナ先生!?]

 
ルナ先生との出会いは、小学5年生。
友人の家にあった月刊少年マガジンだ。
 
月刊ではあるものの、あの少年誌の「マガジン」に連載されていた
ルナ先生はあまりにも強烈だった。
はっきりいってエロいマンガだった・・・。
その未知の感情に少年の心は激しく動かされた。
 
それからしばらくは裏山の秘密基地に
友人とルナ先生を収集する日々がしばらく続いた。
 
 
そんな事もしなくなってしばらくした中学1年生。彼女は突如現れた。
 
学習塾で真面目に授業を受けている時に
少年ジャンプで大人気連載中の「まじかるタルルート君」の
表紙をしたマンガコミックスが友人よりまわってきた。
 
「いいから読んでみろよっ!」
 
と友人に言われてそのタルルート君を開いてみると、
なんとカバーの中身がルナ先生だったのだ・・・。
 
「うわっ」と声を出してしまい先生に「どうした?」と確認されるも、
「なんでもないです・・・」と動揺しながらなんとかごまかした。
 
後の席では友人達が笑っていたがその後、
自分もさらに前の席にやつにルナ先生を渡して楽しんだ。
 
 
 
どれもこれも、子供の頃の素敵な思い出である。
 
 
 
そして、高校3年生になったある日のこと。
 
 
ルナ先生は、「有害図書」に指定された・・・。
 
 
 
当時はPTAがうるさかった時代。
ルナ先生はそんな教育ママ達のやりだまにあがったのだ。
 
俺は納得いかなかった。
子供だってエロいマンガくらいは読みたいんだ。
エロ本を読んだからいって子供が犯罪を起こすなんて思えなかった。
 
そんな不条理に感じていたことを、
当時の夏休みの宿題だった「青年の主張」にぶちまけた。
 
タイトルは、「規制よりも」である。
 
 
そしたら、担任の先生に呼び出された。
怒られると思った。でも違った。
 
「よくできているから、コンクールに応募しないか?」と。
 
 
最初、内容が内容だけに拒否をした。
でも、先生の熱意に負けて応募することを決めた。
 
さらに俺を悩ませたのは、
応募される作品はすべては高校で実施される「弁論大会」という場で、
全校生徒の前で発表しなくてはならなかった。
 
俺が3年生の時に1年生に従兄弟がいた。
 
俺はその従兄弟の前で、
「エロ本に対して熱く語る男」を演じたのだ。
 
きっと会場は拍手喝采だっただろう。
でも、あまりの緊張で覚えていなかったし、
早く壇上から下ろしてくれ、ってのが本音だった。
 
 
 
そして、今になってルナ先生が月刊ランキング1位。
 
 
俺の熱い主張が当時の多くの大人達の心を動かしたのだろうか?。
 
それはわからない。
 
でも子供を育てる上で「規制よりも大切なこと」。
 
大人が法律によって子供からエロい物から遠ざけることより、
エロいモノを危険性を身をもって教えてあげることの方がよっぽど重要なことだと思う。
だって、子供も大人も規制されたって男はエロい物を欲する動物なのだから。。。
(そして、このランキング1位はそれを証明している)
 
 
※この物語は全てノンフィクションです。

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