2006年11月アーカイブ

凶悪の十字架

| コメント(0) | トラックバック(0)

この話は、まだ夏のぬくもりがあって脇の下も汗ばむ陽気の頃の話です。。。

ずいぶんと前に、会社の後輩に頼み込んで某有名女子大の学園際に行きました。
私は社会見学気分で行ったに過ぎないのですが(?)、後輩とその友人は
なにやらソワソワと落ち着かない。。。
彼らは「出会い」を求めてその女子大の学園際に来たみたいなもんでした。

ま、彼らの動機はどうあれ、禁断の女子大に入れるなんてなかなか無いもんだから、
ちょっと緊張しつつも敷地内へ入場。 クンクン、クンッ!! 
う〜ん、まずは通り過ぎる女の娘の香りが違うね!。
さすがお嬢様学校といわれるだけあって、そこはセレブ系女子大生がほとんどである!。
ブランドもので身を固めていたり...、ふわふわ系な服を着ていたり...、
あきらかに自分が行ってた大学にいた女の子連中とは「何か」が違っていた。
  「さすがお嬢学校だぜぃ!!」と序盤からテンションが上がるが、
彼女達の本当の姿を目にするのはその後のことであった。。。

後輩の知り合いが模擬店を出しているという。
とりあえずそこで腹ごしらえしていこうってことで向かうと、そこはドーナツ店であった。
飾り気の無いカップに入っている小さくてまんまるなドーナツ。
そして大量に並べられたカップたち...。「あきらかに売れてないな、これ...」
とはいえ、知り合いということもあって当然購入をせがまれることになったのだが、
まぁ〜大人だし、一人2カップくらい買ったるわい、ってなノリで合計5カップ購入。
(1カップ辺り5個入り) そしてつまんで口に運ぶ。...う〜む、まず固い。そのうえ、油っこい。。。
しかし、女子大生の笑顔を前にとても口が裂けてもそんなことは言えない。
「ま、まぁまぁだね...」 しかし次の瞬間、驚きの発言がっ!。
「でも、利益出す為にもっと高く売れって言ったんですけどね〜」
「えっ、ええ〜!?。(これで300円以上とるなんて完全なサギだぁ!)」

固くて油っぽいドーナツで腹が気分が悪くなってしまった我々は、
その後口直しをしようと他の模擬店を回った。行った先に焼き鳥の模擬店があった。
すこしお腹は膨れていたが、どうせ冷凍の焼き鳥を焼いているのだから
よっぽど味には問題はないだろうと判断し、「焼き鳥1本。塩で!」と景気よく注文。
笑顔で応対してくれた店員の女子大生はいい具合に焼かれていた焼き鳥を手に取った。
そして次の瞬間、
いっぱいに塩が敷き詰められた皿の上に焼き鳥を乗せて転がしだしたのだっ!!。
「え、ええーーっ!?」 
いや、確かに塩で、って言いましたよ。でも、塩まみれにしてくれって頼んだ
覚えは無いんですがっ!。
次の瞬間、女子大生は満面の笑顔で塩の固まりが大量に付着した焼き鳥を
私に差し出してきた。さすがに大人の対応のつもりだったが、顔はひきつっていた。
そして受け取った焼き鳥を何度もまわして確認した。
「やっぱり塩だらけだ...」 悩んでいてもしょうがないので手で付着した塩を払ってから口に運ぶ。
「辛い...」 涙がでた。模擬店の中には4〜5人の女子大生がいた。
それなのにこの異常事態を指摘する人はいなかったのだろうか...。
すかさず横にあった茶屋に入って抹茶で口直し。ようやくほっと一息つけた。
今まででこれほど抹茶をおいしく感じたことはなかった。。。

近世の女子大生がこれほど恐ろしい存在であるとは知らなかった。
お嬢様学校を舐めていました。すいません。。。ごめんなさい。。。

模擬店はさんざんだったけど、ステージはよかったので一応行った甲斐はありました。。。

ereki.jpg

<至近距離でエレキコミック>

一緒にいった後輩についても女の子を引っ掛けることもなく、男達は寂しく帰ったのでした。

俺のソバを喰えっ!

| コメント(0) | トラックバック(0)

ある日、一人の元料理人が立ち上がった。

ジャンクフードに溢れる現世に嫌気が差したその料理人は、究極の自然食、
日本古来の伝統食である蕎麦(ソバ)、究極の蕎麦を求めて旅に出たのだ。

やってきたところは長野県安曇野市。
ここで究極の蕎麦を食すには、まず蕎麦のベストパートナーである山葵(ワサビ)を
見つけることが重要だと判断した料理人は、大王わさび農園に行くことにした。

ここは素晴らしい!。なにがよいって入場料が無料であるということ。
中で即販している物で収益を上げるのだろうが、中で売っているものは、
ワサビ漬け、ワサビコロッケ、ワサビソフトクリーム・・、ワサビジュース・・・・。
ワサビジュース、透明に近い緑色の汁の底に怪しげな沈殿物が。。。
味はというと、、、    ガ━━(゜Д゜;)━━ン!! 「コレ、CCレモンだっ!」

歴史あるワサビ農園ということで、色んなモニュメントもあったりした。


wasabionna.JPG

<全裸で山葵を植える女性・・>

う~ん、芸術だからといって何でもヌードにすればいいってもんじゃないと思うぞ。。。
でも、お股の絶妙な閉じ方と山葵を持つ手づかいが、心なしか男心をくすぐるな・・・。
そういう意味では個人的には満点を上げたい作品ではある。

しかし、次の瞬間には料理人の手によって弄ばれたのである・・・。


wasabiotoko.JPG

<銅像とスキンシップをとる料理人>


ここで究極の山葵を堪能した料理人は、いよいよ蕎麦との出会いを迎える。

新蕎麦が取れるこの時期にこの地を訪れたことは非常によかった。
「美食倶楽部安曇野支部(勝手に命名)」で師匠の元で蕎麦打ちを始めることとなった。

蕎麦粉の状態から水を加え、固まりだしたそば粉を少しずつ練っていく。
そして丸める。この過程まではパンなどの作り方にも似ているといえる。
その後は伸ばしていくことになるのだが、パイナップル位の大きさの玉が
1m角まで伸びるのには圧巻!。当然その分薄くはなるのだが粘着質もあり、
そんなに破れたりはしなかった。
う~ん、これならば多い日も安心だろうな、と関心する。

でもって、一番見た目を左右するのが切る段階。(←見た目にこだわる料理人)
普段はあまり包丁を持たない右手が、この日は吠えた!。
蕎麦切り用の包丁は結構大きかった。その為、まるで中国の特級料理人が
自分の体に憑依かの様にサクサクっと綺麗に切っていくことができたのである!。


sobaotoko.JPG

<なぜかビリヤードみたいな体の角度で蕎麦を切る料理人>

自分で作った蕎麦の味は最高であった。
ジャンクフードで汚されていた体が浄化されていくのを感じた・・・。
しかし、満たされている自分の中においてもソバに対する疑問は残ったままだ。

なんでちんちんに毛がはさまる状態のことを「ソバを喰った」というのか・・・。

今回の旅でその謎が解明されることは無かった。。。 

2024年1月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

月別 アーカイブ