東京―九州間のブルートレイン(寝台夜行列車)が廃止になった。
少し寂しい気もするが、今の時代において九州に行くのにわざわざ寝台列車で
行こうとする発想が鉄っちゃんを除く一般の人には沸かないのだから仕方ない。
九州向けには新幹線があるのだから、それとの差別化は正直難しいと思う。
そんな中で生き残っている寝台列車は貴重な存在だ。
特に大阪~札幌間で運行される寝台特急列車トワイライトエキスプレスは、
豪華な設備と日本海の景色を堪能できる眺望から超人気列車になっている。
このトワイライトエキスプレスの切符は超人気で、普通に取ろうとしても取れない代物である。
B寝台ですら難関。A寝台はまさにプラチナチケットになっている。(とネットで書いてある)
実は、今年は入社10周年。会社からは5連休がもらえることになっている。
そこで嫁ちゃんとの北海道旅行を企画しようとしている。
その目玉企画としてこのトライライトエキスプレスを狙おうと思っているのだ。
むぅ、我ながら熱い企画だぜ!
とは言え、切符が取れなくては意味が無い。
チケット入手のチャンスはJRの切符が発売開始となる乗車1ヶ月前の日の午前10時。
トワイライトエキスプレスの切符を取ろうとした場合、そのタイミングの逃すともう取ることはできない。
この時間になると切符を取りたい人が全国の端末から一斉に切符の手配が申し込む。
いわゆる「10時打ち」ってやつだ。これで狙うしかない。
旅行のある程度の日にちはすでにFIXしている。
よって、チケット入手の為のチャンスは限られている。
まず、まっさきにJRの緑の窓口で10時打ちをお願いしてみた。
「トワイライト」という言葉を伝えただけで、窓口の人の表情が険しくなった。
「難しいでしょう・・・」 明らかに拒否ってる表情。
あぁだこうだ言っている間に後ろに並ぶ人たちが列を成してきて迷惑そうな顔をしている。
これ以上の折衝は大勢に迷惑をかける。そう悟った俺はその場を後にした。
所詮は営業心の無いJRの役人達よ。さらば。
相談先が間違っていたと思った自分は方針転換、JTBの窓口に向かう。
最初に対応してくれたJTBのお姉さんの話では、ここで10時打ちは対応できないという。
本店でならば対応しているという情報を入手し、本店へ移動。
その本店で応対してくれたお姉さんは、「難しいと思います」と言いつつも嫌な顔はしなかった。
とりあえずダメもとでお願いし、取れなかった場合は飛行機へ変更するので要連絡とした。
往路の結果日の11時。予定通りお姉さんから電話が入る。結果は残念。
その日の夜、行きの飛行機(旅割)を泣く泣く予約した。
復路の結果日、なんと大事な携帯を家に置いてきてしまった。
就業中はチケットの結果が気になってしょうがない。
その日が偶然にも定時退社日だったので定時後にすぐにJTBに向かった。
「あの~、10時打ちをお願いしてた件なんですが」 と言うと、すぐにわかってくれた。
そしてお姉さんが事務所の奥に何かを取りに行く。 「まさか・・・ね?」
そして何かを手にもってカウンターまで戻ってくる・・・。
「携帯にご連絡したんですが、お出にならなかったので。。。」
そして袋から出したものは、
[トワイライトエキスプレスの特急件と寝台券]
キターーーーーーーーーーー(゜∀゜)ーーーーーーーーーーー!!
「取れちゃいましたよ♪」
どこかしらお姉さんも嬉しそう。
切符の代金は現金払いでないと、変更の際に制限がついてしまうらしいので、
銀行ATMまで現金を下ろしにいくことにしたが、すでにJTB営業時間外になっていた。
「扉がしまってますが、コンコンとやってください。空けますから」
JTBのお姉さん、超優しい~。
惚れてまうやろーー。
違う意味でコンコンしちゃうぞぉー。
現金で支払いし、ついに切符を手にいれた。
うお~、なんかコレ、ドラクエ3で[幸せの靴]を手に入れた時の充実感だ~。
さて、北海道旅行が楽しみです。