伝説の喫茶マウンテン

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食通の私の舌をうならす店は数々あるが、違う意味でうならされた店はここが始めてだ。
「喫茶マウンテン」。名古屋の食を語る上で欠かせないというこの店はある意味有名店だった。
中でもマウンテンの代名詞となっているのが、「小倉抹茶スパ」。
甘味通の自分としてはこれはうまそう、と思い今回ついに足を運んでみた。

八事の裏道にその店はあった。喫茶店の外見は正直古臭いが歴史を物語っていた。
「これは期待できそう」。期待は高まる。
早速店内に入る。なーんか薄暗い中にたくさんのお客さんが収容されている。
「いらっしゃいませ」。案内された席は後ろのテーブルとイスがあたってしまう狭い席だった。

テーブルは前の客が使ったままだったのだろう、一部テカッていてベタベタするところがある。
水を持ってきた店員はもそれを拭くことはなかった。そして手拭きも提供されなかった。
「無愛想な店だな・・・」。それが自分の第一印象だった。

そして数あるメニューの中から「抹茶小倉スパ」を告げると、
特に表情を変えることなく普通に注文をキッチンに告げていた。
「さすがに慣れてんな」。それが第二の印象。

そしてお待ちかね!。ついに姿を現した「抹茶小倉スパ」!

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この緑の見た目がまずグロい。でもホイップとあんこがうまそうで食欲をそそる。
そしてフォークに麺をからませ、ついに口へと運んだ・・・。

「ぐわっ!、あったけーぞ、コレ!?」 俺は冷たいデザート感覚かと思っていたがそれは違った。
「げっ!、油でいためてある!?」   ハッキリ言って油でギタギタ・・・。これはキツイぜ・・・。
「にがっ!、麺は甘くねーぞ!」  麺だけ食べるとムチャ苦い・・・。甘かったのは俺の方だった。。
「ホイップクリーム!?」         麺に絡めると解けていく・・・。俺の頭の中も白くなっていった。。

こ、これは料理でいうとあきらかな失敗作なのではないのかっ!?。
実際、2口で食べれなくなってしまった・・・。いくらなんでもここまでマズイとは思ってなかった。
ネタであるにしろ、もう少し考えられているのかと思っていた・・・。
もしこれを海原雄山先生が食べた場合、激怒するに違いない。

しかもパスタを提供する店で、手拭きが出ないのはどうなのだろう。
口の周りについたケチャップ(今回でいえばホイップクリーム)をどう処置すればいいというのだ?。

きっと美味しい料理もあるのだろう。マウンテンフリークの方も多いのだろう。
しかし現時点でもし自分が数々の飲食店の中でのランキングをつけるとしたら、
いろんな点でこの店は最下位だ。俺には合わない。でもそれくらいインパクトはある。
でも店を出るときには満席で行列ができていた。。。

喫茶マウンテン・・・
自分の小ささと世間の広さを改めて感じさせてくれたまさに名前通りの店であった。

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