続・飯野賢治

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飯野賢治が亡くなった・・・。

ちょうど半年前の10月にブログで飯野賢治について書いていた。

なんというか、虫の知らせ的なやつか。。。

 

彼は優秀なゲームクリエイターだったと思う。

しかし、クリエイターの立場からプレイステーションプラットフォーム、

Sonyの独占的なやり方に反旗を翻した。

(ちなみにSonyとAppleは今も昔も独占的なやり方なんです)

 

結果、その選択は完全な失敗。。。

その後にプレイステーションプラットフォームが大きく台頭するが、

彼はその輪の中には入れてはもらえず、結果ゲーム業界からは姿を消していった。

 

彼が死んで、ようやく彼のエピソードが関係者から出てきている。

その中でも自分の中にもっとも心に響いているエピソードがある。

 

彼はゲーム業界から身を引いてから、色々な企画事業を手掛けていたが、

彼の肩書きはずっと、「ゲームクリエイター 飯野賢治」だったという。

 

  「ゲームを作るのはどんな仕事よりも難しい。ゲームをつくれる人は、

  どんな難題も克服できる人だということを、僕の肩書きで証明していきたい。

  だから、肩書きはゲームクリエイター以外、考えられない」

 

と彼は言っている。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/hirabayashihisakazu/20130222-00023591/

 

Natasyaはこれには激しく共感。

 

これはNatasyaの会社の話になるが、

数年前に10年以上務めた愛着のある部署から異動した。

元々つとめていた○×部は非常に過酷な部署でもあった。

それでも10年以上続けたのであえて違うことをやりたくなった。

そして希望を出して異動した。

 

ただ、社内では○×部にあえて異動したいという人に会ったことがない。

やはり過酷だという印象があって敬遠されているらしい。 それでも

「でも、○×部ってどうなんですか?」 って聞かれることがある。

 

その時には必ずこう答えるようにしている。

 

「あの部署で10年務めたら、どんな部署に行っても

絶対にうまくやってけるようになれる。 そんな部署だ」 と。

 

そして自分はそれを証明したいと思っている。

つまり、厳しく過酷な○×部で10年以上やってきた、という実績自体が

自分の業務スタイル、アイデンティティ、そしてモチベーションになっている。

本当は今でも、名刺に○×部所属って書いておきたいくらい。

 

あぁ、飯野賢治と一緒だな、って思った。

  

 

そんな○×部出身者は自分以外にも多数存在するが、

高いモチベーションを持っている人物が多い思うことが実際によくある。

 

先日とある日の飲み会の席で、○×部出身で年齢も近いAさんと話をした時のこと。

 

 「Natasyaさん、今の部署で何くすぶってるんですかー。

  ○×部の時の勢いはどうしたんですかー?

  僕なんかこっちでもガツン言いまくってブイブイ言わせてますよー。」

 

○×部の経験を生かして今の部署でもブイブイ言わしているということだろう。

異動先の部署のやり方を○×部のやり方で上書きしていてガンガンやってる的な、

言い方をしていたが、高いモチベーションでこそなせる業だし、

実際にパワーのある彼なので、それで全然いいと思う。

 

でも自分のやり方はちょっと違う。

異動先の部署に根付いているやり方&考え方も否定するのではなく、理解をしたい。

どっちのやり方が正解、間違いということでなく、部署間での考え方の違いは

なぜ発生するんだろう、そういう根源的な部分を知っておきたい。

情報と時期と環境が整って初めてブイブイ言っていくべきと考えている。

 

そのために今は「郷に入れば郷に従え」。

 

周りから見ると、確かに自分の今の勢いは少ないように見えるかもしれない。

でもそれでいい。 だって、飯野賢治の人生を見ててそう思うのだから。

 

彼がプレイステーションというプラットフォームのやり方を否定するのは

絶対に安易だったし時期が早かったと思う。

なぜあの時期に?。なぜあの場所で?。

なぜSonyとのWinWinの関係を築こうとしなかったのか?。

自信?、プライド?、自己誇示?、自己陶酔?

 

もうすこし考えれば好きなゲーム業界で長くやっていけただろうに。

間違いなく彼は当時のことを後悔して死んでいったに違いない・・・。

 

すいません、飯野賢治を真面目にいじってしまいましたが、

それだけ好きだったってことです。 合掌。

 

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